介護の現場ではどんな人が働いているの?

介護のはなし

こんにちわ!妻のもろこしです(^▽^)/

今日は、介護の現場ではどんな人が働いているのか、資格の話も含め、お伝えしていこうと思います。

介護の仕事は、一つの職種だけでできるものではありません。「チームケア」、「多職種連携」などと表現しますが、多くの専門職と協力し、チームで、利用者さんの生活をサポートしていきます。

まず、介護のプロフェッショナル「介護福祉士」のお話からしていきます。

介護福祉士

 直接介護を行う介護職の、最上位の資格で、国家資格です

 その“直接介護”とは、単に食事や排せつ、入浴のお世話をするだけではありません。利用者や家族に対して、自立支援に向けた介護技術など、具体的な指導・助言を行うところも、この国家資格の特徴です。
 そのため、根拠に基づいた質の高い介護の実践を目指し、自ら知識や技術の向上に努めることが必要になります。少し難しい言葉での表現になってしまいましたが、要は、ただなんとなく介助をしているのではなく「なぜこの利用者さんにこの介助が必要なのか?」という根拠があるプロの介助を提供するということです。そのためには、資格を取ったからいい!ではなく、資格を取ったところからがスタートで、日々学び続け向上していく、それが介護福祉士です。

 さらには、福祉サービスが総合的かつ適切に提供されるように、福祉サービス関係者などと連携することも重要とされます。つまり、知識や技術をもとに、利用者を取り巻く環境を整備していく力を求められるわけです。

 ここまで読んでいただき、たぶん介護福祉士がとても専門性の高い資格だということが伝わったのではないかと思います!

 以前は、「介護の実務経験3年以上」という要件を満たしていれば、誰でも介護福祉士を受験できました。しかし、平成28年度(29年1月の試験)から、専門学校等の2年の専門的教育課程を経ていない者に対しては、受験時には実務者研修の450時間の受講と修了が義務付けられています

 資格取得の難易度は、より高まったと言えますが、裏を返すと、資格の価値がさらに高まったということ。
 今後、ますます高齢者は増加していきます。これまで以上に、介護職は多様化するニーズに対応するために、確かな知識と技術を持つことが基礎になります。

 介護の現場には、この介護福祉士をもった職員がいて、事業内容によって配置基準は変わってきます。

 ちなみに、介護福祉士と名乗れるのは、介護福祉士の国家資格を取得した人だけです(「名称独占」と言われる資格です)。しかし、医師や看護師、弁護士のように「この名称の人しかこの仕事ができない」という「業務独占」ではありません。
 

 他に、介護の専門職として、初任者研修・ヘルパー2級などの資格で働く人や無資格で働く人もいます。実務者研修を受け、介護の現場で働いている人もいます。

 介護福祉士以外の介護資格にも触れていこうと思います。

介護職員初任者研修

 介護職員初任者研修とは、これから介護の仕事を始める人に、最初に取ってほしい資格です。介護の一通りの基礎的な知識と技術を習得することができます。この介護職員初任者研修は3カ月程度で取得が可能なもっともとりやすい資格でもあり、「介護のスタート資格」です。

 かつてはホームヘルパー資格の1級、2級、3級や介護職員基礎研修がありました。もしかしたら、初任者研修は知らなかったけど「ヘルパー2級」って聞いたことある!という方もいるかもしれません。現在は制度変更により、介護職員初任者研修が、新人向けの入門的な資格として位置づけられています。

 身体介護ができるという意味で、旧ヘルパー2級相当の資格と言われていますが、それまであった施設での実習がなくなり、初任者研修では、研修修了後の試験が行われるようになっています。

 先程、無資格で介護の仕事をしている人もいると話しましたが、直接身体に触れる「身体介護」を行うには、介護の資格が必要です。

 資格がなくてもできる仕事もあるとはいえ、介護の仕事は利用者さんの命に関わる場面が多くあります。私は、最低限の知識と技術を身につけた上で、現場で指導をもらいながら、日々学び、お仕事をするべきだと感じます。

 最近は、多くの介護の事業所で、資格取得のための費用を一部負担する(会社によっては全額負担もある)という待遇を設けています。これからお仕事をしようと考えている方は、ぜひ求人を見る際に、資格取得支援があるかもチェックして頂きたいのと、ハローワークが管轄している職業訓練にも、この介護職員初任者研修を取得できるコースがあったりしますので、興味のある方は調べてみてくださいね(⌒∇⌒)

実務者研修

 介護職員初任者研修が介護の基礎を養う研修・資格だとすると、実務者研修はそこから一歩進んで、様々な利用者さんに対する介護提供能力を獲得することが目標です。昔あった資格のホームヘルパー1級資格に相当します。

 先程少しお話しましたが、実務経験3年を経て、介護福祉士を受験する場合、この実務者研修は必ず受ける必要があります

 この実務者研修は、いつでも受けることが可能なので、介護職員初任者研修を受けた後すぐに、受講する人もいます。介護職員初任者研修で介護の基礎を学び、その学びをもとに、実務者研修では、「この利用者さんにはどんなケア(支援)が必要なのか?」を筋道を立てて考えられるようになるための勉強をします。より専門的に介護を行うことができるようになります。

介護職以外にはどんな専門職がいるの?

 どの職種を必ず事業所に配置しないといけないか、等は事業内容にもよりますが、チームケアで連携していく職種としては、医師・看護師・リハビリ職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)・介護支援専門員(ケアマネジャー)・社会福祉士・社会福祉主事・精神保健福祉士・栄養士・管理栄養士・保健師・事務員(介護事務・医療事務等)などがあげられます。

専門的な資格を持っている人だけではなく、ボランティアさんや民生委員、町内会長さんなど、地域の方たちの存在も大きく、皆、チームの一員です。

資格を持っている人が多くいれば、良い事業所?

 ここまでご紹介した様々な資格を持っている職員さんが多くいれば、知識と技術を持ったプロがいるということなので、安心は安心だと思います。しかし、この仕事をすればするほど感じることは、私たちは「資格で仕事をするわけではない」ということです。

 資格を取るということは、この仕事をする上で必要な最低限の知識と技術を持っている証明にはなりますが、資格というものは取ってからが大切だと思うのです。その仕事をしながら自己研鑽のために学び続け、「もっと利用者さんに良いケアをしたい」と思い続ける気持ちがなければ、その資格は錆びていくと私は感じています

 また、ケアをする仕事はコミュニケーションの仕事とも言えるので、関わりの中で咄嗟に出る言葉や行動は、「その人自身そのもの」であったりします。なので、知識と技術を学び続けるだけではなく、人間力を高めることも、介護のプロとして重要だと強く感じる毎日です。

 もしも私が家族の介護をお願いする事業所を探す時がきたら、見学が可能であれば、必ず見学に行き、職員さんがどんな表情でどんな声掛けや関わりをしているかを見ると思います。利用者さんに対して思いやりや愛情があるのかは、どんな資格を持っているかよりも、実際にどんなケアをしているか、そのふるまいや言動にあらわれると思うからです。

 さらに、事業所の取り組みとして、職員に学ぶ場を多く提供していたり、資格取得の支援をしているようなところは、みんなでもっといいケアをしていこうと積極的に取り組んでいる事業所だと思うので、そこもチェックしてみると良いのではと思います。

 今後介護の仕事をしてみたいと思っている方や、今後介護の事業所を探すときなどに、ぜひ参考にしていただけたらと思います(^▽^)

 

 では今日はこの辺で(^.^)/~~~

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